生葉をかじる。アロエは家庭の救急薬として理想的な常備薬とはいえますが、残念ながら万能薬ではありません。


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 何が何でもすぐに、というときにおすすめしたいのが生葉の丸かじり。生葉には即効性があり、効果は抜群です。
 生葉を水洗いして、そのまま食べてもかまいませんが、とげをとってしまったほうが食べやすいでしょう。

 でも苦いのでは?たしかに苦くないとはいえませんが、アロエはあとに苦みが残らないので、つづければ慣れてしまいます。最初は苦くない葉先から少量ずつ食べていくとよいでしょう。


 アロエを内用する場合、1日の量は、大人で15グラム、小学生は大人の2分の1から3分の1、赤ちゃんは5分の1が目安ですが、人によって適量はかなり違います。便の状態をみて、赤ちゃんのような下痢ぎみの便が1日2〜3回でる状態が適量です。最初は少量から試して徐々に量を増やしていくと2、3日でだいたいの適量がわかってきます。

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【 ポイント 】
@大きく肉の分厚い下の葉から順にとる。
Aよく水洗いし、食べにくければとげをとる。
B慣れないうちは、苦みの薄い葉先から食べていく。
C1日の分量は大人15グラム(幅3cm、長さ4cm)。最初は少量ずつ試す。



◆◇◆ アロエの雑学豆知識 ◆◇◆

 アロエはユリ科に属する多年草で、アフリカの地中海沿岸が原産と言われています。アロエとはヘブライ語で”苦い”という意味で、その歴史は古く、紀元前から薬草として知られていました。
 アロエが薬草として使われていたという最も古い記録は、古代エジプトのミイラのひざのあいだに置かれていたパピルスです。これによるとアロエは、センナなどとならんで下剤として用いられ、また眼病にも使われた薬効のある貴重な植物としるされています。
 さらにアレキサンダー大王は、大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを用いて効果をあげ、それをきっかけにアロエの栽培をはじめたとも言われています。
 いずれにしてもアロエが古代より薬草として使われていたことはたしかで、やがて紀元前1世紀には、ローマのディオスコリディスが『ギリシャ本草』のなかで、アロエの薬効を書きしるしています。それによると性器の病気、痔、黄疸、胃の洗浄作用、打撲、おでき、さらに目の洗浄にもなる万能薬であるとしています。
 その後、アロエの薬効はヨーロッパにも広く認められ、十二世紀にはドイツ薬局方にも収載されるようになりました。
 さて、日本にいつアロエが伝えられたのかについては、鎌倉時代とか室町時代とかいわれ、定かではありませんが、江戸時代には貝原益軒が『大和本草』のなかで、「その味苦く臭くして、気味ともにはなはだしく苦きゆえに虫を殺す」しるしています。
 当時、蘆薈(ろかい)と呼ばれたアロエは、その名から中国から伝えられたものだと言われています。中国では『開宝本草』にしるされているところから、八世紀ごろには、民間薬として普及していたと考えられます。
 日本に伝えられたアロエは、九州や伊豆、四国などの山野に自生し、地方によっては、”医者いらず”として重宝がられていました。しかし、アロエが薬用植物として広く栽培されるようになったのは戦後でした。
 現在では、各地、ことに暖地で観賞用として、また民間薬として栽培され、薬効が穏やかで副作用が少ないことから、多くの人々に愛用されています。


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