生葉を煎じる。アロエは家庭の救急薬として理想的な常備薬とはいえますが、残念ながら万能薬ではありません。


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 生葉の丸かじりや、おろし汁に比べ、飲みやすくて作用が穏やかなので、体力のない人、子供、お年寄りなどに適しています。ただし、この方法は長期間つづけることが大切です。


 生の葉を洗って4、5ミリの厚さに切り、土鍋かアルミやアルマイト製の鍋にアロエと同量の水を入れて、半量になるまで煮詰めます。
 絶対に鉄、銅、ガラス製の鍋は使用しないこと。煮詰まったら火からおろして冷まし、木綿の布などでこして汁をしぼります。

 1回の量は大さじ1杯ぐらいが目安で、1日2、3回飲むのが適量です。早く効くようにといって、一度に飲みすぎるのは禁物。毎日少しずつ飲み続けましょう。
 煎じ汁は、密閉容器に入れて、冷蔵庫に保存すれば1週間、冷凍庫なら2、3ヶ月保存できます。多めに作って冷凍し、小出しに使うとよいでしょう。

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【 ポイント 】
@生葉をよく洗い、4〜5mmの厚さに刻む。
A刻んだ葉を、葉と同量の水といっしょに鍋に入れる。
B半量になるまで、ふたをしないで煮詰める。
C冷ましてから木綿でこして汁をしぼり、冷蔵庫で保存する。



◆◇◆ アロエの雑学豆知識 ◆◇◆

 アロエはユリ科に属する多年草で、アフリカの地中海沿岸が原産と言われています。アロエとはヘブライ語で”苦い”という意味で、その歴史は古く、紀元前から薬草として知られていました。
 アロエが薬草として使われていたという最も古い記録は、古代エジプトのミイラのひざのあいだに置かれていたパピルスです。これによるとアロエは、センナなどとならんで下剤として用いられ、また眼病にも使われた薬効のある貴重な植物としるされています。
 さらにアレキサンダー大王は、大遠征の際に負傷兵の治療にアロエを用いて効果をあげ、それをきっかけにアロエの栽培をはじめたとも言われています。
 いずれにしてもアロエが古代より薬草として使われていたことはたしかで、やがて紀元前1世紀には、ローマのディオスコリディスが『ギリシャ本草』のなかで、アロエの薬効を書きしるしています。それによると性器の病気、痔、黄疸、胃の洗浄作用、打撲、おでき、さらに目の洗浄にもなる万能薬であるとしています。
 その後、アロエの薬効はヨーロッパにも広く認められ、十二世紀にはドイツ薬局方にも収載されるようになりました。
 さて、日本にいつアロエが伝えられたのかについては、鎌倉時代とか室町時代とかいわれ、定かではありませんが、江戸時代には貝原益軒が『大和本草』のなかで、「その味苦く臭くして、気味ともにはなはだしく苦きゆえに虫を殺す」しるしています。
 当時、蘆薈(ろかい)と呼ばれたアロエは、その名から中国から伝えられたものだと言われています。中国では『開宝本草』にしるされているところから、八世紀ごろには、民間薬として普及していたと考えられます。
 日本に伝えられたアロエは、九州や伊豆、四国などの山野に自生し、地方によっては、”医者いらず”として重宝がられていました。しかし、アロエが薬用植物として広く栽培されるようになったのは戦後でした。
 現在では、各地、ことに暖地で観賞用として、また民間薬として栽培され、薬効が穏やかで副作用が少ないことから、多くの人々に愛用されています。


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