一過性脳虚血性発作

脳梗塞の前触れ

 脳梗塞にはいちばん重要な前触れがあります。それがこの一過性脳虚血性発作です。具体的な症状は、

 ①言語障害、一時的に言葉がでなくなってしまう。

 ②他人の言葉が理解できない。言葉はわかるが、その意味がさっぱりわからなくなってしまう。

 ③体の一部が麻痺してしまう。自分の体ではないような感じで、意志が伝わらず、動かなくなってしまう。

 ④力が急に抜ける。手に持っていたコップが意味もなくスルリと抜け、落としてしまったり、箸が持てなくなったりする。

 ⑤歩行中突然意識をなくし、倒れてしまうが、すぐに意識を取り戻す。

 こういった症状がでたら、脳に一時的な血栓が生じたことを示します。脳梗塞の前触れと理解できます。

24時間以内に回復してしまう

 原因は脳の中の血流が一時的に阻害されるからです。

 理由はいろいろありますが、脳梗塞の前兆として考えられるのは、動脈硬化です。脳梗塞となる直前に血流が戻り、大事にいたらなかったと考えられます。

 この症状の特徴的なところは、24時間以内に症状が消えてしまう点です。血流が元どおりになってしまえば、脳の活動も戻りますから、何事もなかったように生活できます。

 しかし、実際は脳梗塞一歩手前の危険な状態におちいったわけですから、治療が必要になります。

 発作が一度でもあれば、必ず医師の診断を仰ぐようにしましょう。

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